元スターダムアイドルズ・上谷沙弥のデビュー戦。
相手を務めたのはキャリア5年の先輩レスラー・渡辺桃だった。
試合はスピード感のあるハイスピードな展開になった。
必死に食らいつく上谷だが簡単に押さえられてしまう。
一度捕まれば逃げられない。
上谷のドロップキックにも渡辺はびくともしない。
ボディスラムの連発が上谷の体力を確実に削っていった。
渡辺は試合中盤で一度逆エビ固めに入った。
デビューしたばかりの上谷相手に腰を落として極めきることは難しくないが
ここはロープまで這わせて様子をうかがった。
さらにキャメルクラッチで反り上げる。
しかし上半身を反らせても上谷には器械体操経験があり
柔軟な身体には見た目ほどダメージはない。
しかし上谷沙弥への洗礼はここからだった。
ボディスラムから再び逆エビ固めに入る渡辺。
ロープが足元近くにある位置。
上谷にとってはロープが遠いポジションで技に入った。
このくらいではギブアップしないことはわかっていたが、
ロープに這わせることでさらに体力削っていった。
そしてロープに近づいたところでリング中央に引きずり戻す。
柔軟な上谷に中途半端な反りでは物足りないと一気に深く腰を落とした。
上谷の体は今まで最もきつい角度に反り返り、
身動きも取れずあまりの苦痛にギブアップするしかなかった。