【女子プロレス】さくらあや ギブアップ(逆エビ固め)

さくらあやはデビュー3か月にして30試合以上でリングに立ち、
順調に経験値を積んでいた。

しかしコグマ・飯田ペアとのタッグマッチをすることとなったさくらは
両者から厳しい逆エビ固めの洗礼を受けることになる。

 

試合終盤、突進してくるさくらを飯田が抱え上げてそのまま背中から叩きつけた。

全身を叩きつけられたさくらはもう虫の息。

このまま3カウントかに思えたがさくらが肩を上げ2カウントで返す。

しかし飯田の対応は早かった。

さくらがフォールを返す勢いを使ってそのままうつ伏せに返し、
すぐさま逆エビ固めに入った。

 

完全に極めきられないよう必死に抵抗しながらロープに向かって這っていくさくら。

さくらの抵抗に飯田も両足をホールドしきれず片逆エビ固めに移行した。

しかし、もう少しでロープというところでさくらの動きが止まった。

もう体力も限界なのだ。

 

それを見逃す飯田ではなかった。

離してしまったもう片方の足を取り直してさくらをリング中央に引きずっていく。

 

さくらは目前にあったロープから遠ざかり、
飯田も今度は盤石な体勢でしっかりと落とした。

じわじわと体重を後ろにかけて絞り上げていく飯田の逆エビ固めに
さくらがついにギブアップした。

 

デビュー3か月の新人に逆エビ固めの洗礼を浴びせた飯田だが、
タッグパートナーであるコグマの逆エビ固めはこんなものではなかった。

 

この翌月に再びコグマ・飯田ペアとのタッグマッチでリングに立ったさくら。

 

さくらはコグマの頭部を狙ってハイキックを放った。

空手仕込みの鋭いキックだがコグマがかがんでかわすと、
キック直後のスキをついて、走り込んできた飯田がラリアットを叩きこむ。

仰向けに倒れたさくらの両足をコグマがすかさず取って逆エビ固めに入った。

 

どっしりと腰を落としてさくらを反り上げる。

一瞬で太ももが垂直になるまで反らされるさくら。

既に先月のギブアップさせられた飯田の時よりも
きつい逆エビ固めにが極まっていた。

それでもさくらはギブアップせずロープブレイクを試みた。

重量のあるコグマに完全に極められると身動きが取れなくなる。

何とかその前に逃げないと。
痛みに苦悶の表情を浮かべながらも必死でロープに向かった。

 

しかしそれを察知したコグマがすぐさまリング中央に戻し、
今度は一気に体重を後ろにかけた。

 

デビューしたまだ3か月経ったばかりのさくらは、
コグマの逆エビ固めになす術なく絞り上げられていく。

完全なシャチホコ状態にされるさくら。

強烈な逆エビ固めに心を折られたさくらはすぐさまタップするが、
それと同時にコグマの体重が一気にかかっていく。

 

試合終了のゴングが鳴った時にはさくらは最も苦しい体勢に固められていた。

ギブアップした時よりもさらにきつく反らされたが
先輩レスラーにがっちり極められたさくらにはなす術がなかった。